日本写真界を知る「写真界の芥川賞」記念展

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写真家・木村伊兵衛(1901~1974)の功績を称え設立された「木村伊兵衛写真賞」の35周年記念展が、川崎市中原区の川崎市市民ミュージアムで開催されている。

木村伊兵衛は、昭和初期から戦後までを通じ、日本の近代写真の発展に大きく寄与した写真家。報道・宣伝写真から、市井の人物、風景を切り取ったスナップ写真まで、リアリズムを追求した数多くの傑作を残した。

木村伊兵衛写真賞は、その木村の功績を称え、木村の死の翌年に設立。「写真界の芥川賞」とも呼ばれる同賞は、時代を切り開く優れた成果をあげた若い写真家に贈られており、これまでに藤原新也、岩合光昭、中村征夫、星野道夫、都築響一、蜷川実花、梅佳代、本城直季らが受賞してきた。

今回の記念展は、近年の受賞作となる第30~35回の作品、梅佳代の「うめめ」をはじめ、鷹野隆大、本城直季、岡田敦、志賀理江子、浅田政志 、高木こずえらの受賞作を展示。さらに木村伊兵衛の作品約50点や、第1 回~29 回までの受賞作品のハイライトも展示されている。

「木村伊兵衛写真賞35周年記念展」は、川崎市市民ミュージアム(川崎市中原区等々力1-2 武蔵小杉駅バス10分)で、1月10日(月・祝)まで。開館時間は9:30~17:00、休館日は、月曜日(1月10日は開館)、11月24日、12月24日、12月29日~1月3日。

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【関連リンク】
川崎市市民ミュージアム
木村伊兵衛写真賞 歴代受賞作-朝日新聞出版

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。