カウンターの高さが親密度に直結 高さごとの攻略法を専門家指南

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居酒屋、小料理屋、寿司屋、バー、ラーメン屋など、カウンターがあるお店はどことなく落ち着くものですが、ひと口にカウンターと言ってもその高さは様々です。バーのカウンターは地に足がつかない“ぶらぶら系”が多く、スナックや寿司屋さんのイスは“地に足系”がほとんど。それぞれの心理的効果について、行動心理学を応用した経営コンサルティングやコミュニケーションテクニックで知られる織田隼人さんに伺いました。

「まず、バーなどの“ぶらぶら系”ですが、足の踏ん張りがきかないので、体全体の力が抜けます。すると緊張感もなくなり、本音のトークになりやすいです」

それゆえ、仕事関係の人たちと“ぶらぶら系”に行くと、本音で言い合うことができる反面、気の緩みからうっかり発言の危険も! 恋の進展には、“ぶらぶら系”カウンターが鉄板のようです。

「お互いに警戒心なく話せる最高のロケーションです。心に入り込む会話が自然と生まれるはず。2人の関係を一歩進めたいなら、ぶらぶら系カウンターを選んでみてはどうでしょうか」

では、一方の“地に足系”のカウンターの人間関係への作用は?

「踏ん張りがきく=緊張感が生まれやすいといえます。仲良くなりたいけど本音トークをし過ぎない、つかず離れずの関係が築けます。まさに、仕事にはピッタリなロケーション。よく、社長同士がお寿司屋さんで会話をするのは、行動心理を知るほど理にかなっていることがわかります」

織田さんによれば、カウンターは一緒にいる人同士が同じ方向を向いているので、対面と違って仲良くなりやすく、連帯感が生まれるのだとか。織田さんは、「どんな関係でも仲良くなりたいひとは一緒にカウンターへ。もっと距離を縮めたいときは“ぶらぶら系”のカウンターへ」と、アドバイスしています。

◆ケトル VOL.19(2014年6月14日発売)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。