没後10年の作家・水上勉展開催 テーマは「ハローワーク」

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10月18日(土)より、東京と世田谷区の「世田谷文学館」にて、多種多様な職業遍歴を経た作家・水上勉の品々を紹介する展覧会『水上勉のハローワーク 働くことと生きること』が開催される。

福井県大飯郡に生まれた水上勉(1919~2004)は、10歳で寺院の僧侶となるべく修行に入り、17歳で還俗。その後、薬の行商、役所勤め、労働者の監督、出版・編集業、代用教員、洋服の訪問販売などを経て、1961年に『雁の寺』で直木賞を受賞し、『飢餓海峡』『五番町夕霧楼』『金閣炎上』『一休』など、数々の名作を残した。

この展覧会は、作家として成功をつかむまでに様々な職業を転々とし、倒産や離婚などの苦労を経験した水上の作品と人生に触れることで、“天職”や“仕事”について考えるもの。自身の人生経験を常に作品にぶつけ、自身の職業遍歴を記した『働くことと生きること』という作品も残した水上の原稿など、およそ400点の品々が展示され、「仕事をとおして、どのように人は幸せになれるのか?」を問い続けた水上のメッセージが感じられる展覧会となっている。

『水上勉のハローワーク 働くことと生きること』は、2014年10月18日(土)~12月21日(日)まで世田谷文学館(世田谷区南烏山1-10-10 京王線「芦花公園駅」徒歩5分)にて開催。開館時間は10:00~18:00。休館日は月曜(ただし11月3日、11月24日は開館し、11月4日、11月25日は休館)。料金は一般700円。

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世田谷文学館

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。