映画監督・市川崑の生誕100周年を記念し、市川の代表作を一挙上映する『市川崑映画祭-光と影の仕草』が、2016年1月16日(土)より、東京・新宿の「角川シネマ新宿」にて開催される。
1915年に三重県で生まれた市川崑は、33年に東宝の前身となる「京都J.O.スタジオ」にアニメーターとして入社し、48年に新東宝の『花ひらく』で監督デビュー。『ビルマの竪琴』(56年)でヴェネチア国際映画祭サン・ジョルジョ賞を獲得した市川は、その後、『炎上』『鍵』『野火』『黒い十人の女』『雪之丞変化』など、立て続けに名作を発表し、65年の『東京オリンピック』で評価を不動のものにした。
そして70年代には『犬神家の一族』(76年)とそれに続く金田一シリーズが大ブームとなった市川は、その後も『細雪』『おはん』『四十七人の刺客』など精力的に作品を発表。しかし2008年、92歳で死去した。
今回のイベントは、デビュー作の新東宝を皮切りに、東宝、日活、大映を股にかけ、常に話題作を世に送り続けた市川の生誕100年を記念し、彼を語る上で外すことのできない作品を紹介するもの。デジタル復元を施した『おとうと』『雪之丞変化』『炎上』ほか、常に時代の先端を走り抜けた市川の名作が、スクリーンに蘇る。
『市川崑映画祭-光と影の仕草』は2016年1月16日(土)~2月11日(木)まで、角川シネマ新宿(新宿区新宿3-13-3 新宿文化ビル4・5階 東京メトロ「新宿3丁目駅」徒歩2分)にて開催。料金は当日一般1600円。
※画像
(雪之丞変化)(C)KADOKAWA1963
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