EGOIST・redjuice 期待を超えたものを作る秘訣とは

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昨年12月にベストアルバムが発売されたEGOISTは、TVアニメ『ギルティクラウン』から誕生したアーティスト集団。ギルティクラウンに登場する歌姫“楪いのり”がアニメを飛び出して活躍するプロジェクトでイラストを担当しているredjuiceが、プロデューサーのryo(supercell)と仕事をするきっかけは何だったのか? 2017年12月25日発売の『クイック・ジャパン』vol.135で、redjuiceはこう語っている。

「もともと絵描きとして繋がりのあった三輪(士郎)さんからsupercell に呼ばれたのがきっかけです。ryoさんは昔から、ひとつの目標を決めたらそこに全力で進んでいく、という勢いや意欲がすごかったんですよ。supercell の総決起集会みたいなものをやったときにも、『世界取ったる!』ぐらいのことを言っていた急先鋒で。そのときは『すごいやつだな』と思ったのと同時に、『もうちょっとおれ、ラクしたいんだけど』とも思ってました(笑)」

一方、ボーカルのchellyについては、「こんな若くてかわいい普通の女の子を、こんな業界に引きずり込んじゃっていいのかな?」と、思ったというredjuice。毎回のアートワークを手がける際には、ryoとどのようにイメージを共有しているのか?

「いつもデモ曲をいただいてから描いているんですけど、そこからのインスピレーションや、ryoさんとディスカッションをしたうえで進めていきます。基本的には僕のやりたいことを提案して、それに対してryoさんからOKを出してもらうという感じで進めているんです。なのでryoさんはサウンドで、僕はビジュアルで、chellyちゃんは歌で、三者三様で全力を出し合っています」

今回のベストアルバムでは、タイトルの「ALTER EGO=もうひとりの自分」から、今までのイメージを裏返し、いつもの“金魚服”を白くして天使服的なものにしたのだとか。ベストアルバムは見事にデジタルアルバムランキングで1位に輝いたが、作品を作る上で、どんなことを特に大切にしているのだろう?

「……締め切りとか?(笑)。真面目な話をすると、いただいたテーマをどう自分で膨らませて、どういう提案ができるか、ですね。たとえば期待されることが5だとすると、そのうち4ぐらいを却下して、1を拾って10ぐらいにして返して応える。お客さんもだけど、クライアントもびっくりさせてお互い楽しめたら、とは考えてます。なのでそのテーマを膨らませるというよりは、ひっくり返してカウンター、みたいなイメージかもしれません」

redjuiceは、1月から放送が始まったTVアニメ『BEATLESS』でもキャラクター原案を担当。その世界観は、まだまだ果てしなく広がりそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.135(2017年12月25日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.135

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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