人気動物行動学者は裏山で何を学んだ? 『カラス先生のはじめてのいきもの観察』

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裏山を探検したり、虫取りをしたり、ヤブの中に潜り込んだり、池で遊んだり……「大事なことは全部、裏山が教えてくれたのだ」(「はじめに」より)

カラスの生態を解説した『カラスの教科書』(雷鳥社)がベストセラーとなった動物行動学者・松原始氏が、動物観察についてつづる『カラス先生のはじめてのいきもの観察』(太田出版)が、6月14日に発売される。

1969年に奈良県で生まれた松原氏は、奈良公園に近い山裾で育ち、さまざまな生き物と出会う中で、動物好きになった。大学で生物学を志して屋久島でサルを眺めるも、カラスに転向した松原氏は、京都大学理学部を卒業し、同大学院理学研究科博士課程を修了。専門はカラスの生態と行動で、『カラスの教科書』では、「東京にカラスが多い理由は」「カラスは人間を識別できるのか」など、“嫌われもの”のカラスの知られざる生態を紹介した。

新刊の『カラス先生のはじめてのいきもの観察』は、小中高と動物好きで通し、ついには動物学者となってしまった松原氏が、“研究者になる前”についてつづったものだ。松原氏は、「枝に止まったトンボの取り方は?」「ヘビを探すには?」「カブトムシが飛び立ちそうな時は?」といったシチュエーションでどう振る舞うかを、すべて裏山で遊ぶ中で自然と学んだという。

「双眼鏡事始め」「図鑑の使い方」「空飛ぶものへの憧憬」「台風の夜」「足もとの昆虫学」「水たまりの生態系」「獣道の見つけ方」──同書では、松原氏が山の中で遊んで転んで覚えた生き物とのさまざまなエピソードが記されており、読み物として楽しいのはもちろん、これから夏にかけて、散歩、アウトドア・キャンプ、自由研究などにも役立ちそうな1冊となっている。

『カラス先生のはじめてのいきもの観察』は2018年6月14日(木)に発売。1500円+税。

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カラス先生のはじめてのいきもの観察

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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