「扇」の多面的な美の世界を知る『扇の国、日本』展 サントリー美術館にて

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11月28日(水)より、東京・六本木のサントリー美術館にて、日本人が愛する「扇」の美の世界を紹介する展覧会『扇の国、日本』が開催される。

この展覧会は、日本で生まれ、日常生活の用具として、そして宗教祭祀の道具として発展した扇の多面的な世界を紹介するものだ。扇が生まれた年代は定かではないが、10世紀末には中国や朝鮮半島に特産品としてもたらされたとされており、中国の文献にも、扇が日本発祥のものであるという記載がある。生活品や贈答品として使われるだけでなく、屏風や巻物、そして工芸や染織などと結びつき、多彩な作品が生み出されてきた。

会場には、1878年にパリで開催された万国博覧会に出品され、世界を魅了した狩野探幽、谷文晁、歌川豊国らの作品、平安時代や室町時代に作られた国宝や重要文化財、扇が日本の主要な輸出品だったことを表す品々、文芸作品をモチーフとした扇、あらゆる流派によって描かれた扇絵、絵画というジャンルを超え、工芸や染織とも結びついた扇などが登場。あらゆる視点から扇の魅力を探る展覧会となっている。

『扇の国、日本』は、2018年11月28日(水)~2019年1月20日(日)まで、サントリー美術館(港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階 東京メトロ・都営地下鉄「六本木駅」直結)にて開催。開館時間は10:00~18:00(金、土、12月23日、1月13日は20:00まで)。休館日は火曜(1月15日は18:00まで開館)、12月30日~1月1日。入館料は当日一般1300円。

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扇の国、日本-サントリー美術館

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。