好評「図解でわかる」シリーズ第9弾 『図解でわかる 14歳からの地政学』

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米中関係など、冷戦後以来の激変を迎えつつある現在の国際地政的情勢を、わかりやすい地図とビジュアルで1冊に凝縮した『図解でわかる 14歳からの地政学』(太田出版/インフォビジュアル研究所 鍛冶俊樹・監修)が、8月23日に発売された。

地政学は、地理(Geography) と政治(Politics)を組み合わせた造語だ。その趣旨は、国際的な政治・軍事に関わる事柄を、地理的な様々な条件を基に考察すること。従来であれば、国際関係論や国際政治学と呼ばれる領域の事柄が、地政学と呼ばれるケースも多くなっている。

例えば現在、日本と中国や韓国の関係は難しい状況にあり、領土を巡るトラブルも絶えないが、これからもずっと隣同士で暮らさなければならない。この絶対的な地理的条件の中で、“我が家は隣との関係をどうするか”を考えるのが典型的な地政学の課題だ。

甚大な被害を生んだ第二次大戦後、人類は理性を取り戻して国際連合が結成され、グローバルな平和主義の時代が続いた。しかし近年、再び自国第一主義が叫ばれ、異民族・異教徒の排斥が叫ばれ、恒久平和という理想のために人類がつくり出した国際協調の制度が揺らいでいる。

『図解でわかる 14歳からの地政学』は、地政学というフィルターを通して、世界のいまの姿を俯瞰しようとするものだ。地政学的危機と言われる現場に埋もれている民族の生活文化、宗教、経済的営みの歴史、戦いの記憶、近隣との交渉など、その民族の歴史の総体を可能な限り地表に取り出し、政治的・軍事的に対立する民族、国家の対立の構造を可視化。図解で分かりやすく問題点を提示する。

『図解でわかる 14歳からの地政学』(太田出版/インフォビジュアル研究所 鍛冶俊樹・監修)は、2019年8月23日発売。1500円+税。

【関連リンク】
図解でわかる 14歳からの地政学-太田出版

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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