DISH//北村匠海 「どのジャンルにも属さないということが僕らの強み」

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北村匠海、橘柊生、矢部昌暉、泉大智の4人のメンバーからなる「DISH//」は、「歌って踊るダンスロックバンド」という斬新なコンセプトを体現するグループ。彼らの母体となるアーティスト集団「EBiDAN」は、芸能事務所の「スターダストプロモーション」に所属する若手俳優が集まった集団だが、DISH//のメンバーは結成時からバンドというスタイルにこだわりがあったのだろうか? 2020年4月25日発売の『クイック・ジャパン』vol.149で、メンバーはこう語っている。

北村 「まったくなかったですね。僕らのルーツはダンスなので、演奏しながら踊ることには実はあまり違和感がなかった。逆にそれまで楽器に触れたことはなくて」

矢部 「自分たちの口で『エアーバンドです!』と言ってたぐらい。最初はイベント1回限りのグループだと思っていたのが、ライブやCDのリリースが続いて、どんどん話が進んでいった感じ」

橘 「そもそも『DISH//』というバンド名も、イベントでみんながパフォーマンスしている後ろで俺が皿を洗う、というスタッフさんの思いつきからきてるんですよ。ステージ上に水を引いてこられないという理由でそれはダメになったんですけど」

スタート当初はカオスのような状況だったDISH//だが、これまで何度も日本武道館でワンマンライブを行い、昨年夏に行われたバンド史上最大規模の野外ライブ『DISH// SUMMER AMUSEMENT ’19 [Junkfood Attraction]』では、1万人のファンを動員。後輩のグループも増えているが、EBiDAN の中でどんな存在でありたいのか?

橘 「EBiDAN の中で俺らをお手本とできる後輩が今はいないんで」

泉 「誰のお手本にもなれてなくて」

矢部 「むしろ僕らをお手本にしなくていい」

北村 「どのジャンルにも属さない、ということが僕らの強みだと思うので」

この春は新型コロナウイルスの影響で、予定されていた春ツアーがすべて中止になってしまったが、リーダーの北村は、

「音楽を生み出す作業は自宅でもできるし、それをオンラインや電波に乗せて届けることもできる。その分、音楽には逆に可能性があるし、その可能性を誰かが諦めちゃいけない」

と、あくまでも前向き。北村は、「なにがあっても『止まらない』ことがDISH// なんだと思います」と語っており、これからも前進を止めることは無さそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.149(2020年4月25日発売/太田出版)

【関連リンク】
『Quick Japan』vol.149-太田出版

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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