アイヌ文化はヨーロッパにどう伝えられたか 『アイヌ文化へのまなざし』展 

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12月22日(火)より、千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館にて、『アイヌ文化へのまなざし-N.G.マンローの写真コレクションを中心に-』が開催される。

この展覧会は、アイヌ文化を研究したスコットランド出身の医師・ニール・ゴードン・マンロー(1863~1942)が、アイヌ文化をヨーロッパにどのように伝えたのかを検証するものだ。インド航路の船医だったマンローは、1891年に日本に到着し、長らく医師として働きながら、1905年に三ツ沢貝塚(横浜市神奈川区)を発見。その後も医師を続けながら考古学研究に勤しんだが、アイヌ文化に深い興味を持ち、1930年に北海道の二風谷に移り住んで、アイヌ文化研究に晩年を捧げた。

会場では、マンローがアイヌ研究の過程で作成した写真資料や、クマの魂を神の国に送る儀式(イヨマンテ)の映画フィルムを、マンロー自身が残したテキストとあわせて展示。踊り、織り物、ござ編み、熊獲りの仕掛け、彫刻などアイヌ風俗の写真、自然の物を使って作られた生活道具、漁や猟に使う道具などを紹介するほか、マンローが編集した映画「The KAMUI IOMANDE」の短編が上映される。

『アイヌ文化へのまなざし-N.G.マンローの写真コレクションを中心に-』は、2020年12月22日(火)~2021年5月9(日)まで、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市城内町117 「京成佐倉駅」徒歩15分)にて開催。開館時間は、2月まで9:30~16:30、3月からは9:30~17:00。休館日は月曜日(休日の場合は開館し、翌日休館)、12月27日~1月4日。料金は一般600円。

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国立歴史民俗博物館

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。