1月9日(土)より、東京・南青山の根津美術館にて、「螺鈿(らでん)」の魅力を紹介する企画展『きらきらでん(螺鈿)』が開催される。
「螺鈿」は、虹色の光沢を放つ真珠層がある貝を文様の形に切り抜き、漆地や木地などにはめ込んだり貼り付けたりして装飾する技法のこと。「螺」は巻き貝、「鈿」は貝や金属で装飾するという意味があり、唐代に中国から日本に伝わったとされている。同展は、日本における螺鈿技術の受容と展開をたどりながら、長い歴史の中で育まれてきたその技術や魅力を紹介するものだ。
会場には、黒漆地に厚めの夜光貝で満開のヤマザクラが表された重要文化財『桜螺鈿鞍』をはじめ、衣服の細かな模様を切り抜き、見る角度によって夜光貝が鮮やかに光る『樹下人物螺鈿硯屏』、薄貝螺鈿で埋め尽くされた豪華絢爛な『楼閣人物螺鈿卓』、桜の樹皮を貼り、その上に螺鈿と蒔絵でアジサイを描いた文箱、精緻に切り出した貝や金の薄板を置き並べた小箪笥など、美しい品々が多数登場。根津美術館のコレクションを中心として、中国、朝鮮、琉球、日本の螺鈿技術を概観する。
『きらきらでん(螺鈿)』は、2021年1月9日(土)~2月14日(日)まで、根津美術館(港区南青山6-5-1 東京メトロ「表参道駅」徒歩8分)にて開催(日時指定予約制)。開館時間は10:00~17:00。休館日は月曜(1月11日は開館、翌12日休館)。入館料は一般1300円。
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