「セクシー田中さん」事件から考える翻案権と同一性保持権/公貸権制度を学ぶ電子ブック2冊が登場

学び

日本ユニ著作権センター発行・太田出版発売の、知的財産権を学ぶ電子書籍シリーズ「テーマ別ユニ知的財産権」の最新刊2冊が、5月14日(水)より同時発売されます。

「テーマ別ユニ知的財産権」とは、紙出版の好評シリーズ「ユニ知的所有権ブックス」(太田出版刊)同様に実務者のためのシリーズ。著作権のみならず、広く知的財産権のテーマを取り上げ、ラインナップ全体で知的財産権の全体像を可視化することを目標に掲げています。

新発売となる2タイトルは、「ゼロ、 ハチ、 ゼロ、 ナナ。」「セクシー田中さん」などの事件を上げ検討す『翻案権と同一性保持権』、図書館と作家の権利を探る『欧州諸国に導入されている公貸権制度とは何か』。事例も多数掲載があり、どちらも実務関係者は把握しておきたい内容だ。詳細は以下の通り。

テーマ別ユニ知的財産権シリーズNO.7
『翻案権と同一性保持権』
ー「ゼロ、 ハチ、 ゼロ、 ナナ。」事件、「セクシー田中さん」事件の検討ー

原作と映像化の関係で問題となった『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』事件と『セクシー田中さん』事件、この二つのケースを取り上げながらその経緯と問題点を明らかにする。その前提として翻案権と同一性保持権を基本から整理し今後ますます活発化する原作と映像化の企画から交渉のポイントまでその関係に指針を与えた最高の一冊!

◆主な目次
<1> 著作権/著作者人格権
<2> 同一性保持権の限界
<3> 内在的制約による同一性保持権の限界
<4> 財産権との調整の観点からの同一性保持権の限界
<5> 同一性保持権の限界 ―翻案許諾との関係― 
「『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』事件」(東京地裁平成27年4月28日)
<6> 同一性保持権の限界 ―翻案許諾との関係-
「『セクシー田中さん』事件」

◆書誌情報
『翻案権と同一性保持権  ー「ゼロ、 ハチ、 ゼロ、 ナナ。」事件、「セクシー田中さん」事件の検討ー』
著者:近藤美智子
価格:880円(本体800円+税)
発売:2025年5月14日(水)より電子書籍ストアで順次配信開始
・太田出版HP https://www.ohtabooks.com/publish/2025/05/14163643.html 
・Amazon(Kindle版) https://www.amazon.co.jp/dp/B0F7Q8QJVJ

◆著者プロフィール
近藤美智子(こんどう・みちこ)
弁護士、虎ノ門総合法律事務所。ロンドン大学クイーンメアリー校LLM取得(知的財産権専攻)。著作権法学会会員。著作権、商標権関連事案を多く手がける。共著『Q&A 引用・転載の実務と著作権法』(中央経済社/第5版)、『わかって使える商標法』(太田出版)。日本ユニ著作権センター著作権相談員弁護士。

テーマ別ユニ知的財産権シリーズNO.8
『欧州諸国に導入されている公貸権制度とは何か』
~図書館の図書貸出しと作家(著作者)の権利を探る~

欧州諸国では、公共図書館での無料貸し出しに伴う著作者の損失の補填について 「著作者の著作物が図書館の図書の貸出しにより引き起こされた収入源の損失に対して報酬を著作者に与える権利を認める」という制度を導入している。この制度は公貸権制度(Public Lending Right)と呼ばれている。公貸権がどのようにして成り立ち運用されているのか、日本の状況とともに検討する。

◆主な目次
1.図書館サービスと作家の権利との関係
2.欧州諸国で導入されている公貸権制度
  (著作者の報酬請求権制度)

◆書誌情報
『欧州諸国に導入されている公貸権制度とは何か
 ~図書館の図書貸出しと作家(著作者)の権利を探る~』
著者:稲垣行子
価格:550円(本体500円+税) 
発売:2025年5月14日(水)より電子書籍ストアで順次配信開始
・太田出版HP  https://www.ohtabooks.com/publish/2025/05/14164931.html
・Amazon(Kindle版) https://www.amazon.co.jp/dp/B0F7Q22R5N

◆著者プロフィール
稲垣行子(いながき・ゆきこ)
2014年3月中央大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。
2016年4月より中央大学日本比較法研究所嘱託研究所員。著書:『公立図書館の無料原則と公貸権制度』(日本評論社、2016年)

▼ 「テーマ別ユニ知的財産権」シリーズ一覧はこちら
https://www.ohtabooks.com/publish/digital/general/uni-ebook/

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