ロックバンド「ヤバイTシャツ屋さん」のボーカル/ベースのしばたありぼぼは大のアイドル好き。なかでも愛してやまないのが元・モーニング娘。の道重さゆみだ。道重Tシャツがトレードマークのしばただが、アイドル好きになったきっかけは何だったのか? 2020年10月24日発売の『クイック・ジャパン』vol.152で、しばたはこう語っている。
「小学生のときに、モーニング娘。(以下、モーニング)をTVで見てカッコいいなと思いました。当時の私は日本の文化に馴染めず、心を閉ざした暗い子で。でも、キラキラした女の子を見て、私も明るくなりました。学校の友だちとも、モーニングを介してしゃべれるようになりました。曲調にも惹かれたんです。王道にかわいい感じではなくて、あえてダサい振りを踊ったり歌詞が変だったり。ちょっと面白要素があるところがツボにハマったんだと思います」
当時は石川梨華が好きで、中学生時代はモーニングやBerryz工房のライブに足繁く通い、「道重さんと出会ってオタクに」なったというしばた。今は自分が“観られる側”に回ったが、ハロープロジェクトとの出会いは、パフォーマンスに大きな影響を与えているという。
「『責任能力の高さ』は、ハロプロから学んだと思います。だから、私もイメトレは欠かさない。失敗した場合までイメージして、メモしておきます。あと、オーバーに表現する。大げさに歌詞に沿った表情をして、顔から楽しませるのがハロプロ精神であり、つんく♂さんイズムだと思うんです。楽曲は意識していないけど、こやま(たくや=ヤバTのメンバー)さんから『しばたの曲はハロプロっぽい、変に頭に残る』って言われたことがあります。ハロプロを聴いて育ってきたんで、体に染みついているんでしょうね」
これ以外にも「ハロプロは基本プロフェッショナル」「ライブも雰囲気が作り込まれていて…」「一人ひとり努力をしている」と、ハロプロの魅力を熱く語るしばた。“初心者”へのオススメとして、BEYOOOOONDS の『眼鏡の男の子』を挙げたが、ずばり彼女にとって、アイドルとはどんな存在なのか?
「『お布団』みたいです。癒されもするし、パワーにもなるし、心も体もリセットされる。もやもやしていたことも頭からふわっと抜けて、今日も1日頑張ろうって気持ちになれます」
しばたが初めて行ったハロプロのライブは、大阪で行われた中澤裕子の卒業直前のモーニング娘。のライブだというから、かれこれ20年近くも前のこと。ハロプロを通じて学んだ責任感や表現力が、ヤバTとしての活動にも大きな影響を与えているようだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.152(2020年10月24日発売/太田出版)
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・クイック・ジャパン152-太田出版
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