7月15日(土)より、東京・日本橋の「三井記念美術館」にて、仏教の世界観である“地獄と極楽”にまつわる作品を紹介する展覧会『地獄絵ワンダーランド』が開催される。
仏教の世界では、現世での行いが来世に結びつくとされるため、その不安を具現化した地獄絵や、安らかな極楽浄土を描いた作品が数多く描かれてきた。この展覧会は、古来より怖れと憧れの象徴として描かれてきた「地獄」と「極楽」の美術を通じて、日本人が抱いてきた死生観と来世観をたどるもの。近世以降に登場した“パロディ化された地獄絵”なども紹介する。
会場では、水木しげるが、水木に妖怪や地獄の話しをしてくれた「のんのんばあ」と地獄を巡る絵本『水木少年とのんのんばあの地獄めぐり』の原画のほか、平安時代の地獄の描写、「地獄の位置」、「地獄の構成メンバー」、愛嬌のある地獄絵や地獄をパロディ化した読本、魅力的で諧謔に溢れた地獄絵などを紹介。一方では、人々が憧れ、行きたいと願う極楽浄土、極楽往生を描いた作品も登場する。
『地獄絵ワンダーランド』は、2017年7月15日(土)~9月3日(日)まで(前期:8月6日まで。後期:8月8日から最終日まで)、三井記念美術館(中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階 東京メトロ「三越前駅」徒歩1分)にて開催。開館時間は10:00~17:00(金曜は19:00まで)。休館日は月曜日(7月17日は開館、翌18日は休館。8月14日は開館)。観覧料は当日一般1300円。
※このページの画像はサイトのスクリーンショットです
【関連リンク】
・地獄絵ワンダーランド
【関連記事】
・湿気がうっとうしい季節……「蒸す」ことのメリットを考えてみた
・京都の町家の屋根に乗っかっている強面の人形は何のため?
・テレビで引っ張りだこの今田耕司が今でもルミネの舞台に立つ理由とは?
・『まどマギ』の「希望と絶望の相転移」 科学的に説明が可能?