ダウンタウンDX放送前の打ち合わせ 浜田2~30分、松本は1分

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ダウンタウンが30歳の時に放送が始まった『ダウンタウンDX(以下『DX』)』(読売テレビ)が今年放送20年目を迎え、『ガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ)に次ぐ長寿番組となった。世代もジャンルもバラバラなゲストたちと「ただトークしているだけ」であるにも関わらず、なぜ毎週必ず面白くなるのか?

収録前には、ゲストへの事前アンケートと、綿密な打ち合わせが行われるが、時には用意した話がディレクターの思惑通りに転がっていかないこともあるそうだ。10月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.104で、同番組の堀家寛之Dはこう語っている。

「話があらぬ方向にいく人もいて、本番にどうなるかは未知数。ダウンタウンさんに当てたり、現場の空気もふまえたりで面白くなるところがあるんですよね。そこはナマモノです」

ディレクターが数名いるうち、誰か1人が各放送回の担当Dを務め、全体の内容を総括。そして最大のミッションは、それを浜田に説明することだ。打ち合わせにかかる時間は、放送2回分のネタでおよそ20~30分。この作業は全ディレクターが「むちゃくちゃ緊張する」と口を揃える。

「ああでもないこうでもない、で2週間かけて練り直して積み上げたものをプレゼンする場ですから。でも『ここ、話の順番を入れ替えたほうがいいやろ』と指摘されると、『あ、ホンマや』と気づくことが多い」(勝田恒次P兼D)
「気を張ってないと、浜田さんの気に飲まれる。プロの料理屋さんにヘタな素材持っていったら『帰れ!』と怒られるから、常にいい材料を持って行かなければ……という気持ちです」(金城聖門D)

なお松本との打ち合わせは、楽屋に入って軽く段取りを伝えるだけ。金城Dは、「以前NHKの『プロフェッショナル』で松本さんを追った際、僕が打ち合わせに向かう様子が放送されていて、『わずか、1分で終わった』のナレーションがかぶされていました(笑)」と語っている。

◆『クイック・ジャパン』vol.104(10月12日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.104

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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