企画AV女優へのインタビューをまとめたベストセラーノンフィクションを劇映画化した『名前のない女たち』の公開が、9月4日から始まった。
この『名前のない女たち』は、元々は、ノンフィクションライターの中村淳彦が02年に発売した、企画AV女優(※)たちへのインタビュー集の題名。インタビューに登場する企画AV女優たちの口から語られる「いじめ」「性的虐待」「リストカット癖」「セックス依存症」「レイプ」などの壮絶なエピソードが刊行当時大いに話題となり、その後同シリーズは累計25万部を売り上げた。
(※)女優名が前面に押し出されたAVに出ている女優を「単体AV女優」と呼ぶのに対し、女優名よりも企画で勝負するAVに出る女優を「企画AV女優」と呼ぶ
今回映画化された映画版『名前のない女たち』は、インタビュー集に収められたエピソードを劇映画化した作品。主演の小倉純子=桜沢ルル役には映画初主演となる新人の安井紀絵が抜擢され、このほか先輩AV女優・栗原綾乃役には佐久間麻由、AV事務所社長役には鳥肌実、さらにグラビアアイドルの木口亜矢と鎌田奈津美が、人気単体AV女優役で出演している。
『名前のない女たち』は、現在、テアトル新宿、新宿K’s cinemaで公開中。今後、9月11日からは名古屋(シネマスコーレ)、札幌(マリオンシネマ)、さらに順次全国での公開が予定されている。
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・映画「名前のない女たち」公式WEBSITE
・名前のない女たち 企画AV女優20人の人生:中村淳彦-Amazon.co.jp
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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。