バンクシーの初監督作品 ついに日本公開

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グラフィティ・アーティストのBanksy(バンクシー)が初めて監督を務め、第83回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にもノミネートされた映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(Exit Through the Gift Shop)』が4月、日本で公開される。

Banksyは、スプレーなどを用いて、壁や建物に無許可で落書き(グラフィティ)を描くアーティスト。風刺の効いたストリートアートを世界各地にゲリラ的に描くという手法を取り、自作をMoMA(ニューヨーク近代美術館)やテート・ブリテンといった世界的な美術館にゲリラ展示したことでも知られている。素顔を一切明かさない謎の存在でありながら、その作品には数千万円の値が付けられたこともあり、09年夏にイギリスのブリストルで開催された大規模な個展「Banksy versus Bristol Museum」には、のべ30万人が来場した。

今回、日本公開されるこの映画は、スペースインベーダーのモチーフを世界中に張り巡らせたフランス人アーティスト、その名もスペース・インベーダーや、08年のアメリカ合衆国大統領選挙でのオバマ大統領の肖像画で有名なシェパード・フェリーなど、多数のストリート・アーティストが登場するBANKSYの初監督作品。ストリートアーティストであるバンクシーがアート業界の暗部を映し出した、皮肉とユーモアに溢れたドキュメンタリーとなっており、アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門や、英アカデミー賞新人賞にノミネートされている。

『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』は4月、東京都写真美術館、シネマライズ他、全国順次公開。公開に合わせ、BANKSYの書籍出版も予定されている。

【関連リンク】
映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』 公式サイト
イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ on Twitter

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。