イギリス在住の作家・カズオ・イシグロ原作の映画『わたしを離さないで(原題:Never Let Me Go)』が、3月26日から全国公開される。
カズオ・イシグロ(1954~)は長崎県生まれ、イギリス育ちの作家。5歳の時に父親の仕事の都合でイギリスに渡ったイシグロは、82年に生まれ故郷・長崎を舞台とした処女作『遠い山なみの光』を発表し、いきなり王立文学協会賞を受賞した。その後、89年に発表した『日の名残り』では、イギリス最高の文学賞であるブッカー賞を受賞し、同作はアンソニー・ホプキンス主演で映画化。イシグロはノーベル文学賞候補としても常に名前が挙げられている。
今回映画化された『わたしを離さないで』は、ブッカー賞最終候補にも選ばれた05年発表の作品。キャリー・マリガン(『17歳の肖像』)、キーラ・ナイトレイ(『プライドと偏見』)らを主演に配し、イギリスの田園地帯を舞台に、外界から隔絶された寄宿舎で育った少年少女の友情や恋と、そこに秘められた残酷な真実が描かれている。
『わたしを離さないで』は、3月26日(土)よりTOHOシネマズ シャンテ/Bunkamura ル・シネマ他で全国公開。
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