大久保潤也、大内篤、NOMAからなる3ピースポップバンド「アナ」の約3年ぶりのニューアルバム『HOLE』が27日発売された。
スチャダラパーや小沢健二、電気グルーヴなど90年代の渋谷系をルーツに持ち、それらジャンルの違うサウンドを横断的に吸収し、独自のポップに昇華させてきたアナ。
京都のレーベル、セカンドロイヤルに移籍後初となる今作は、レーベルメイトのRufusの上田修平をプロデューサーに、それまでのキラキラしたポップセンスにより磨きをかけ、さらに3年の歳月を感じさせる、落ち着きのある、深みのあるアルバムに仕上がっている。
先日、渋谷WWWで行われたシグナレスのレコ発ライブでは、アルバムにさきがけ全曲新曲で挑んだ。定評のあるライブパフォーマンスに新曲たちがしっくりと馴染んで、新たな予感を感じさせるライブだった。
福岡からの上京、メジャーレコード会社からインディのセカンドロイヤルへの移籍。”夢からさめて”(『HOLE』フライヤーより)見た現実。ある意味、月日の流れがもたらした心境の変化がそのままパッケージングされたドキュメンタリーアルバムでもある今作。ユースの終わり。大人になるということ。そんな成長と覚悟がこのサウンドには詰まっている。
アナ・ホールツアーは6月11日(土)大阪・梅田Shangri-La、6月12日(日)福岡・福岡glaf、6月19日(日)東京・渋谷O-CRESTにて。詳細は下記関連リンクのバンドの公式サイトにてご確認頂きたい。
【関連リンク】
・アナ
・Second Royal Records
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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。