天涯孤独の芸術家が40年かけて書き上げた大作に迫る

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4月23日(土)から、東京・原宿の「ラフォーレミュージアム原宿」にて、アメリカの芸術家・ヘンリー・ダーガーの企画展『ヘンリー・ダーガー展~アメリカン・イノセンス。純真なる妄想が導く「非現実の王国で」』が開催される。

ヘンリー・ダーガー(Henry Darger 1892~1973)は、アメリカ・シカゴ出身の芸術家。4歳直前で母親と死別、8歳で児童養護施設に収容、12歳で精神薄弱児収容施設へ移送と、厳しい生育環境で育った彼は、17歳で施設を脱走し、病院の清掃人として働くかたわら、誰に知られることなく40年にも渡って、15000ページ超、挿絵数百枚という私的小説『非現実の王国で』を書き上げた。その作品は、ダーガーの死後、当時の下宿先の大家夫妻によって偶然発見。家族も友人もなく、天涯孤独に生きたダーガーによる特異な創作は、彼の死後、多くの人々の目に触れることとなった。

同展は、ヘンリー・ダーガーの人生と、彼のライフワークとなった『非現実の王国で』を解き明かす展覧会。
・ダーガーの幼少期にフォーカスをあてる[Early Days]
・ダーガーが興味を抱いていた事物を紹介する[Archeology of Henry Darger’s Room]
・『非現実の王国で』の挿画64点を展示する[Welcome to the Realms of the Unreal]
・自叙伝と本邦初公開となる遺品6点を紹介する[History of My Life]
・様々な分野の著名人から寄せられたコメントを通じてダーガー像に迫る[Hommage]
という5つのセクションで構成され、彼が人生の後半40年を暮した部屋から見つかった遺品や書き物も展示される。

『ヘンリー・ダーガー展~アメリカン・イノセンス。純真なる妄想が導く「非現実の王国で」』は、4月23日(土)~5月15日(日)まで、ラフォーレミュージアム原宿(渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿6階 東京メトロ・明治神宮前駅徒歩1分)にて開催。開場は11:00~20:00(最終日~18:00)、入場料は一般 800円、学生 600円。※小学生以下およびラフォーレカード会員は無料

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【関連リンク】
ヘンリー・ダーガー展~アメリカン・イノセンス。純真なる妄想が導く『非現実の王国で』
ラフォーレ原宿

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。