4月15日発売の『ケトル』は、創刊号のテーマとして「本屋」を取り上げ、日本全国の特色あふれる本屋や、本屋にまつわるあらゆる情報を紹介している。そのなかで『ケトル』が取り上げた、日本一「最高の本屋」と「最低の本屋」とは?
まず『ケトル』が訪れた「最高の本屋」は、「日本最高地点の町役場」がある群馬県吾妻郡草津町の「ABC書店」。標高1171mの役場より約290m、役場からさらに坂を登った位置にあるABC書店を訪れると、高度計の数値は約1180mを示した。(使用している高度計は10m単位で計測する機種。実際の標高とは若干の誤差あり)
草津温泉街にある唯一の本屋であるこのABC書店は、観光客向けに地元出版社が発行した山歩きの本や、夏には高山植物の本も置くそうで、なんとも「最高の本屋」らしい。店長の吉澤和子さんは、”本屋の頂点”に輝いた気持ちを、「地元を誇りに思います」と述べている。
一方、「最高の本屋」の次は「最低の本屋」ということで訪れたのは、「日本一標高の低い駅」となる近鉄名古屋線・弥富駅(海抜マイナス0.93m)から車で10分ほど走ったところにある「文教堂書店弥富店」。店長の喜納哲也さんが「確かにこのあたりは標高が低くて、台風や大雨の時は浸水してしまい大変です」と語る同店は、過去を
“掘り下げる”歴史関係の本が充実しているそうだ。
ちなみに、今回の調査のことを早稲田大学名誉教授(工学博士)の吉村作治先生に伝えてみると、
「科学的調査というものは、一旦結論が出ても、それに満足せず継続して調査するのが常です。今回の件は、一見どうでもいいことのように思えるが、挑戦していることに価値を見出します」
とのご回答。なお、ムバラク大統領辞任で注目されるエジプト情勢だが、吉村先生は調査を一部再開しているそうだ。
※『ケトル』 Vol.00
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