1972年、日本に初めてやってきたジャイアントパンダの名前は「ランラン」と「カンカン」。今年4月に公開が始まった上野動物園のパンダの名前は「リーリー」と「シンシン」。このほか、「フェイフェイ」「ホアンホアン」「トントン」「ユウユウ」など、これまで上野動物園にやってきたすべてのパンダの名前は”繰り返し”だが、女性向け人気雑誌『アンアン(an・an)』のネーミングもパンダから来ていることをご存知だろうか?
「アンアン」といえば、1970年の創刊以来、「星占い」「ダイエット」を日本で最初に取り上げたり、「好きな男・嫌いな男ランキング」「SEX特集」などの名物企画を発表するなど、常にブームを作り続けてきた雑誌。真相を探るべく、発行元であるマガジンハウスの知的財産室の秋葉均さんにお話しを聞いた。
「誌名の『an・an(アンアン)』は、読者募集で選ばれた名前です。名づけ親は、東北の男子高校生の方でした。名前の由来としては『五十音の最初と最後を並べて”アンアン”とした』とのコメントが残っています」
おやっ? パンダとは関係ないのでは? しかし、今だからこそ明かせるこんな事情があったようで・・・
「いまとなってはもう時効だと思いますが、名前を公募する前に、社内では、モスクワのパンダの名前に由来して ”アンアン”という誌名もパンダをマークに採用することも内定していたようです。ただ、偶然にも実際に”アンアン”という名前で応募してきた方がいたので、その名前を採用したようですね」
ちなみに、『an・an』創刊号の118ページ目には、名づけ親の男子高校生が、「アンアン」のパンダマークを手掛けた大橋歩さんと平凡出版(現・マガジンハウス)副社長に挟まれた写真が掲載されている。偶然が生んだ奇跡の3ショット、機会があればご確認を!
◆ケトル VOL.01(6月14日発売/太田出版)
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