放送開始から13年が経過し、今秋には放送500回を迎える『ロンドンハーツ』。最近では、芸人ドッキリや「格付けしあう女たち」など、番組の主役は芸能人にシフトしたが、番組当初を支えた立役者は間違いなく“素人”だった。
司会を務めるロンドンブーツ1号2号の2人と、同番組の演出・プロデューサーの加地倫三が『クイック・ジャパン』vol.97誌上で対談。素人をいじりまくっていた当時をこう振り返っている。
加地「ロンブーでゴールデンなんて二年ぐらいで終わるだろうと(笑)。だから、『面白ければいいや』で、数字を取ってやろうという気持ちは全然ありませんでした」
ロンブー・淳「ゴールデンの冠番組としては初のレギュラーだったから、加地さんよりはやる気はあった(笑)。でもあの時は毎週追われてる感覚で、続けるというよりとにかく頑張る時期だったんで、あまり先のことは考えてなかったですね」
深夜帯からゴールデンに進出したものの、「ゴールデンでやっていい内容なのかわかってなかった」(加地)という彼ら。浮気調査や「やるキッス」などの過激な素人企画は好評を博したが、番組の成功にともない”やらせ”を疑う声も多かったという。加地は「ちゃんとやってるのにやらせと言われるうちに、いちいち否定するのが面倒くさくなった」と言うが、その点に関して淳は、
「今でも時々言われますもん。僕はやらせと言ってきたヤツと一生を口利かないとおもってますから(笑)。実際裏番組にそういう番組があったんで、『ロンハー』がこれだけ成功するのはやらせなんじゃないかって思われやすかったんでしょうね」
と、きっちり反論。「型にハメなくてもリアルなほうが、型にハマった内容より面白い」と、『ロンハー』の信念を語っている。
◆『クイック・ジャパン』vol.97(8月12日発売/太田出版)
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