日本発の建築運動「メタボリズム」を総括した展覧会

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現在、東京・六本木の森美術館にて、1960年代に日本で発生した建築運動「メタボリズム」を振り返る展覧会『メタボリズムの未来都市展』が開催されている。

メタボリズムは、高度経済成長期真っ只中の1960年代の日本で、未来の理想都市像を思い描いた黒川紀章、磯崎新、菊竹清訓、槇文彦といった建築家たちを中心に展開された建築運動。

生物学用語で「新陳代謝」を意味するメタボリズムは、次々と姿を変えながら増殖していく建築や都市をイメージしており、代表的な作品として「中銀カプセルタワービル」(東京・銀座)、「南極観測隊昭和基地」などがある。

同展は、そのメタボリズムを総括する初の展覧会。メタボリズムの誕生に大きな影響を与えた建築家・丹下健三の未来都市構想を中心に、戦中戦後の都市デザインの変遷をたどる「メタボリズムの誕生」、カプセル住宅やプレハブ住宅といった実験的な建築を紹介する「メタボリズムの時代」、さらに「空間から環境へ」「グローバル・メタボリズム」の計4つのセクションが展開されており、メタボリズムの誕生と実践、影響が再検証されている。

『メタボリズムの未来都市展』は、森美術館(港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階)にて、9月17日(土)~2012年1月15日(日)まで開催。開館時間は10:00~22:00(火曜のみ~17:00)。会期中無休。

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【関連リンク】
メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン-森美術館

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。