小林克也 洋楽不況について「これまで売れすぎてただけ」

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「洋楽不況」と言われて久しい日本の音楽業界。80年代初期から『ベストヒットUSA』のVJを務め、数多くの優れた洋楽を日本に紹介してきた小林克也は、このことをどのように捉えているのだろうか? 『クイック・ジャパン』vol.97でインタビューに答えている。

「僕はね、昔に比べて洋楽が売れなくなったとかそういうことに対して、悲観的になるような気持ちはまったくないんですよね。そりゃ、テクノロジーの変化とともに音楽の作り方も、聴き方も変わってきたけど、人類の音楽へのパッションみたいなものは全然変わってないって思いがあって」

「ロックのアルバムが何百万枚も売れるようになったことで、これまで全然関係のなかったところからも金が入ってきて、レコード会社が巨大になっていった」と語る小林。彼は、プロトゥールス(=ハードディスクレコーダー)などでレコーディングが安くできるようになったことや、ネットで音楽を届けられるようになったことに関しては大歓迎であり、

「『音楽が売れなくなった』なんていうのは、もともと売れる必要のなかった大したことのないものが、これまで売れすぎてただけですよ。今は余分なものが省かれたんだと思います」「つまんないものが売れなくなっただけのような感じがするんですよ」と洋楽不況について分析している。

◆『クイック・ジャパン』vol.97(8月12日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.97

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。