11月15日(火)より、東京・竹橋の東京国立近代美術館にて、”はだか”をテーマにした展覧会『ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945』が開催される。
同展は、風景や静物とともに絵のモチーフとして盛んに描かれてきた裸婦をテーマにした展覧会。芸術とエロス、わいせつ、性器の描写など、はだかを表現する上で今日でも広く論じられる問いの原点を、明治から昭和初期までの代表的な洋画作品約100点によって紹介している。
会場では、「芸術としてのはだか」を模索した明治期の画家・黒田清輝や和田英作の作品をはじめ、原撫松の『裸婦』、萬鉄五郎の『裸体美人』、さらに熊谷守一、古賀春江、安井曽太郎、小出楢重、梅原龍三らによる”ヌード絵画”を展示。作品には、
「すっぱだかでまじめな顔、なんで?」
「日本近代美術史上もっともきれいなお尻」
「真っ黒な鼻の穴に腋毛まで!
これってほんとに『美人』なの?」
といった解説パネルも付けられており、作品を理解する助けとなっている。
さらに期間中、東京国立近代美術館では、関連企画として所蔵作品展『ぬぐコレクション』も実施。同館の1万点にのぼるコレクションから、はだかを主題とする洋画、日本画、彫刻、写真などが、2階から4階までの約3000平方メートルの会場のあちこちに展示され、まさに全館あげて”はだか”を取り上げる。
『ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945』は、11月15日(火)~2012年1月15日(日)まで、東京国立近代美術館1F企画展ギャラリー(千代田区北の丸公園3-1 東京メトロ・竹橋駅徒歩3分)にて開催。開館時間は10:00~17:00(金曜は~20:00)、休館日は月曜日(ただし2012年1月2日、9日は開館)、年末年始(12月28日-1月1日)、1月10日(火)。
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・ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945-東京国立近代美術館
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