10月15日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして「文房具」をピックアップ。文房具にまつわるあれこれや、宮崎あおい、宮澤佐江(AKB48)、清川あさみらが語る「私と文房具」など、文房具に関するあらゆる情報を取り上げている。
今回取り上げるのは、ゴルフ場やイベントアンケート、競馬や競輪のマークシート、ホテルの備品、役所、郵便局etc…様々な場所で使われている”あの”筆記用具。薄っぺらくて、クリップのように紙に挟めて、先っぽに鉛筆の芯がついた小さなプラスチックの・・・・・・あの筆記用具の名前をご存知だろうか?
答えは”ペグシル”。「ゴルフ鉛筆」「クリップ鉛筆」「アンケート用鉛筆」「クリップペンシル」など、様々な名前でも呼ばれるペグシルは日本発の商品で、販売開始以来その形状もほとんど変わっていない。
ペグシルが誕生したのは、昭和49年秋のゴルフ場。販売元の岡屋株式会社の創業者が、ゴルフの休憩中、牛乳ビンのキャップをはずすための栓抜きを見て、「これに芯をつけたら・・・」と考えたのが始まりだとか。そして試行錯誤の末、販売を開始。いまや日本人の誰もがお世話になったことがあるペグシルは、月産1000万本を誇る大ヒット商品へと成長した。
◆ケトル VOL.03(10月15日発売/太田出版)
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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。