大ヒットアニメ『けいおん!』が映画化され、12月3日から全国公開されている。『けいおん!』は、「よくある女子高生の姿」を描いたストーリーだが、主人公・平沢唯を演じている声優の豊崎愛生は、平沢唯をリアルな女の子として演じているのだろうか? それともアニメっぽい、フィクションの女の子として作っているのだろうか? 12月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.99で、彼女はこう答えている。
「もともと監督がどういう風に『けいおん!』を作りたいか教えていただいた時に、『フツーの女子高生でいいんです。普通のことを描きたいんです』っておっしゃっていたんです。それに、キャラクターデザインや京都アニメーションさんの描かれる絵だけでも、十分に人から『かわいい!』って思われるような女の子なんですよね。だから私が無理にかわいくしようというよりは、女子高生らしい『あるある』を乗せようと思いました」
そのために、「電車の中にいる女子高生を観察した」という豊崎。彼女は「観察っていうか、『お、制服』って思わず見ちゃいますね(笑)」と、冗談っぽくその様子を振り返る。
そして、「見て下さった方が唯ちゃんを本当に『そのへんにいる女子高生』だと思ってもらいたい」という豊崎は、
「彼女はアニメーションのキャラクターだけど、アニメで喋ってるような会話を実際にしていたり、ああいう歌を歌ったり、道を歩いてるような唯ちゃんがいればいいなって思って欲しい」
と心境を告白。
「彼女(平沢唯)たちの活動範囲って、学校以外だとちょっと遠出しても修学旅行とかライブハウスくらいなんですよね。あとは基本的にいつも部室にいる人たちなんです。そのすごく狭い社会の中で繰り広げられてる、彼女たちなりのドラマがあるんですよ。今回の映画はロンドンに行く話なんですが、やっぱりそこでも相変わらずなんです。でも『けいおん!』を見てて、他人の心が動く時ってそういうものかなとも思ったんですよ」
と、映画版『けいおん!』の魅力について語っている。
◆『クイック・ジャパン』vol.99(12月12日発売/太田出版)
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