ボールペンの試し書きにもっとも適した字を専門家が紹介

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日頃何気なく接している文房具だが、世の中には「文房具が大好き!」という”文房具マニア””文房具フェチ”と呼ばれる人たちが確実に存在する。

そこで10月15日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして文房具をピックアップ。「文具フェチ頂上決定戦!」と題し、『日本文具新聞』編集長の森井賢二さん、東急ハンズMD企画部ステーショナリー担当の村上恵美さん、『TVチャンピオン 全国文房具通選手権』3連覇の高畑正幸さんの3人に、文具についてとことん語ってもらった。まずは最近の売れ筋新商品の話題から。

村上「『ボールペンには、これ以上掘り下げるところはない! もう出尽くしただろう!』って思ってましたけど、最近の新商品の開発ぶりはすごいですよね。まだまだ出てくる・・・」
森井「最近、本当にボールペンが多様化してますね!」
村上「でもやっぱり売れるのは、用途がはっきりしたペンが多いですよ。いまなら、『フリクション』のような”消えるインク”、『ジェットストリーム』のような”なめらかな書き味の油性ボールペン”、『コレト』のように”自分でペンをカスタムできる”。この3本柱がダントツで売れますね」

このほか、ペン先がクルクル回って、いつもとがったところで書けるシャープペン『クルトガ』なども注目されているそうだ。

そして話題は”試し書き”へと移り、村上さんが「よくあるのは『の』がつながったみたいな、くるくるした一筆書きが多い」と、現場経験者ならではのエピソードを語ると、高畑さんは、「試し書きには、自分の名前、住所が一番いいと言われてます。なぜなら、圧倒的に使う頻度が高いから」というとっておきのトリビアを披露。ただし、高畑さんは、

「試し書きスペースって、はがせないじゃないですか? ときどき、住所とか本名書いて、そのまま放置されてる試し書きを見かけますよ。『個人情報ダダ漏れになってるけど、いいのか!?』って思いますけど」

とも付け加えており、これについては村上さんも「あの紙、売り場担当者としては、毎朝取り換えるのが結構大変なんですよね~」と、現場の苦労を明かしている。

◆ケトル VOL.03(10月15日発売/太田出版)

【関連リンク】
ケトル VOL.03

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。