「AKB声優オーディションは裏交渉ゼロ」と制作陣が断言

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2011年12月13日、新宿の映画館『バルト9』で、AKBを題材としたアニメ『AKB0048』の声優を決める二次審査が、公開オーディション形式で行われた。

AKB48のアニメを作るのなら、人気の高いメンバーを主人公にして声優も彼女たちにやらせればよさそうなものだが、なぜあえて今回、AKB48に加え、SKE48、NMB48、HKT48まで全グループを対象にしたガチンコオーディションが開催されたのだろうか? その理由をエグゼクティブプロデューサーの大月俊倫が2月14日発売の『クイック・ジャパン』vol.100でこう語っている。

「秋元(康)さんが、『AKBからHKTまで全部含めると200人超すから、全員でオーディションをやろう』っておっしゃったんですよ。AKBがすごいのは、総選挙みたいに100パーセントお客さんが選ぶっていうシステムをやり通すんですよね。お客さんはいわばアマチュアなんだけど、そのお客さんの意見を100パーセント聞くという形での、プロの姿勢と意地がある」

しかしメンバーの中には、「声優になりたい」と公言している子が何人もいた。「神7」の渡辺麻友もその1人。果たして選考は本当に”ガチンコ”で行われたのだろうか?

「選考にあたっては、『人気メンバーだから渡辺麻友を合格されてくれ』とか、そういう裏交渉は全くなかった。彼女が合格者として最後に呼ばれたのも作為的でも何でもなくて、たまたまシャッフルであの順番になっただけで」「(渡辺は)決まっていくメンバーを見てたら、人気とかじゃなくて本当のガチで選んでるってわかったんだと思いますよ。最後、泣きそうでしたからね」

そのような過程を経て選ばれた9人プラス”審査員特別枠”4人の声優たち。秋元康は「メンバーが30歳過ぎてもステージに立たせてやりたいんだけど、現実には難しい。アニメのキャラクターは年取らないからいいよなあ」と言っているそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.100(2月14日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.100

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。