朝食の基本メニューとして、昔から愛されているバタートースト。しかし、パンに合うバターとは、一体どんなものなのだろうか? 2月15日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして「パン屋」をピックアップ。パンとパン屋にまつわるあらゆる情報を取り上げたケトルが、世のパン通たちに”パンに合うバター”を教えて頂いた。
東京・浅草の老舗『パンのペリカン』のご主人・渡邊猛さんが推奨するバターは、『カルピス(株)特撰バター 有塩』。無類のバタートースト好きだった2代目・多夫さんのもとで育った3代目の猛さんが、「ペリカンの食パンには、やっぱりコレ」と語るこのバターは、カルピスの製造工程で生じる脂肪分を使用しており、白肌で濃厚なミルク感と後味さっぱりを両立。独特のコクがパンのおいしさを引き立てるそうだ。
全国500軒以上のパン屋さんを食べ歩いたパンマニアにして、「パン屋さんめぐりの会」を主宰する片山智香子さんが勧めるバターは、1回使い切り・30gポーションタイプの『エシレバター 有塩』。片山さんは、このバターの魅力を「発酵バターならではの酸味を感じつつも、クリーミーな味わい」と語り、「特にパーラー江古田の食パンとの組み合わせは最高!」と絶賛している。
輸入食品を数多く扱うスーパー「成城石井」で、乳製品部門の責任者を務める飯坂直樹さんは、フランス産の『セルドゥメール 発酵バター』をセレクト。飯坂さんは、パンに合うバター選びについて、「好みによりますが」と断った上で、
「個人的にポイントにしているのは”発酵”。日本の一般的なバターは無発酵ですが、パン食が主流のフランスでは発酵バターがほとんど。原乳に乳酸菌を加えて発酵させるのですが、鼻に抜けるようないい香りが楽しめるのが特徴です」
と、プロならではセレクト術を披露しているので、ぜひとも参考にして頂きたい。
◆ケトル VOL.05(2月15日発売/太田出版)
【関連リンク】
・ケトル VOL.05
【関連記事】
・「バターの正しい塗り方」を料理学校の製パン教授が解説
・おいしく焼けるトースターBEST3 優勝は遠赤外線搭載マシン
・みんなが毎日食べてる食パン ところで食パンの「食」ってなに?
・世界一のビールを作る日本のビールメーカー 社員はわずか10人