精力的に単独ライブを続けているバカリズムの最新DVD『SPORTS』が、3月21日に発売された。オール新作ネタのライブでは、ぬいぐるみを舞台にたたきつけ、大声で絶叫し、ミュージカル風に歌い、福山雅治のモノマネをし、「女性のおっぱいを触りたい」という性欲を極論で正当化したバカリズム。このライブに対する観客の反応はどうだったのか? 4月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.101で、バカリズムはこう語っている。
「お客さんのアンケートも、今までで一番『狂ってる』『怖い』という文字が多かったですね。作り方は変えてないんですけど、そのときの精神状態が無意識にネタに影響したんだと思います」
同時期にやっていたシチュエーションコメディ番組『ウレロ☆未確認少女』(テレビ東京)で、ちゃんとした台本をもとにコメディを作り上げた反動で、「自分のライブはその真逆でむちゃくちゃやってやろうという感じだった」と語るバカリズム。ネタ作りの時間があまりなく、「俺が面白いんだからいいや! そのまま出しちゃえ!」というところもあったそうだが、それなら、オープニング曲の「私服のダサい」「女子アナと結婚」といった、スポーツマンを小馬鹿にした歌詞は、彼の本音なのだろうか?
「いやでも、ぜんぜんバカにしてるつもりはないんですけどね。そもそもスポーツや映画にそんなに興味がないし、面白いものをつくるための材料として捉えているだけなんです。そこには意味も批判もメッセージも何もないので、怒らないでください(笑)」
つまり彼にとってスポーツや映画は、バカリズムがさまざまな持ち方を考えた”都道府県”と、存在意義として同列だったようだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.101(4月12日発売/太田出版)
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