4月14日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして中央線をピックアップ。「中央線が大好き!」と題し、中央線沿線のグルメ、カルチャー、気になるスポットや、中央線沿いに住む満島ひかり、森本レオ、林家たい平らのインタビューなどを掲載している。今回取り上げる中央線の駅は立川。駅近辺に伊勢丹、高島屋、ルミネなどが立ち並ぶこの街には、もう1つ名物デパートが存在する。
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ビル内にはフィギュアや漫画、鉄道模型、ゲームなど、幅広いジャンルのお店がぎっしり。玩具だけでなく、「立川で3番目にうまい店」というキャッチコピーで有名な「サンモリノ」(パスタが絶品)などの軽食喫茶もあり、1966年の創業以来、中央線住民から愛されてきた立川文化の象徴が『第一デパート』だ。
子どもが喜びそうなものはなんでもあるので、「人生で最初におもちゃを買ったのは第一デパート」と答える立川住民も多いというこの第一デパートは、「老朽化と時代の流れ」を理由に、5月15日に完全閉店することになった。
閉店後には、周辺ビルを含む再開発事業が行われ、地下3階~地上35階の高層ビルが2015年に完成予定。1階から5階の商業施設には、ヤマダ電機が入居することが明らかになっている。
失われゆく立川カルチャーがある一方で、4年前に新たに生まれた立川カルチャーが「立川屋台村パラダイス」。こちらは焼き鳥、串揚げから、アメリカンテイストのカフェ&バーまで12店舗が入居し、はしご酒好きののんべえにはぴったりのスポットになっている。
こちらを運営するのは、第一デパートと双頭をなす個人店系集合ビル『フロム中武』。こちらを立ち上げた理由を尋ねると、「立川は地価が高く、個人店がとても参入しにくい土地なんです。だから周辺のお店もチェーンばかり。でも、弊社では、立川の個人店文化をもっと大事にしたかったんですよ」という頼もしい言葉が返ってきた。
◆ケトル VOL.06(2012年4月14日発売/太田出版)
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