6月12日(火)より、東京・両国の江戸東京博物館にて、近年に発掘された出土品を展示する展覧会『発掘された日本列島2012』が開催される。
日本では毎年約8000件近い発掘調査が実施されているものの、一般的にその成果に触れる機会は極めて限られている。そこで同展では、近年、特に注目されている20遺跡から約580点の出土品を集め、それらを一挙に展示。考古学の最新の成果を確認できる速報展となっている。
会場には、茨城県常陸大宮市の泉坂下(いずみさかした)遺跡からみつかった弥生時代最大級の人面付の壺形土器「人面付壺形土器」(弥生時代 約2200年前)や、佐賀県唐津市の仁田(にた)埴輪窯跡から見つかった「犬形埴輪」(約1600年前)などが登場。また特集として、東日本大震災で被害を受けた文化財を保護する文化庁の取り組みも紹介されている。
『発掘された日本列島2012』は、江戸東京博物館(墨田区横網1-4-1 JR・都営地下鉄大江戸線・両国駅)にて、2012年 6月12日(火)~7月29日(日)まで開催。開館時間 は9:30~17:30(土曜日は~19:30)、休館日は6月18日、6月25日、7月2日、7月9日、7月17日、7月23日。なお同展は、このあと、八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館 (青森県)、藤枝市郷土博物館・文学館(静岡県)、堺市博物館(大阪府)、鳥取県立博物館を巡回する。
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