2008年のグループ結成以来、ももいろクローバーをもっとも近い所から見てきたのが、マネージャーの川上アキラ氏。普段は難しい課題や高い壁を彼女たちに与え続けている”鬼”のような存在ではあるが、個々のメンバーの成長や変化を熟知している彼に、「この1年間、誰がどう変わったのか?」について聞いてみた。早見あかりの脱退(昨年4月)が決まった時に、メンバーを補充するという発想はなかったのだろうか? 『クイック・ジャパン』vol.102のインタビューで、川上はこう語る。
「まったく選択肢としてはなかったです。もっとライトな時期というか、混沌としていた頃ならアリだったかもしれないですけど、このグループの物語を紡ぎはじめていた時期だったので。『逆に増やせば?』というようなご意見もありましたけど、僕の中ではなかったです」
「日本の芸能界ではSMAPや嵐など、”5人組”が面白い位置を占めている」と語る川上。結果論として、早見の脱退を機に”最強の5人”が生まれたわけだが、その中心にいたのは、やはりリーダーの百田夏菜子だったようだ。
「(百田は)早見とすごく近かったところがあるので、早見の脱退をいちばん引きずっていたのは夏菜子だったと思うんですよね。もともと、ものすごく努力家で人一倍、真面目なところもあるので、天真爛漫な反面、悩みを抱えていても吐露できないというかね」
「ももいろクローバーZを、自分の人生を紡ぎながら体現しているのはこの人(百田)だなぁと思います。以前、何かの機会で『ミスター・ももクロ』って言ったことがありましたけど、本当にそんな感じ」
川上曰く、最近の百田は「番組収録の現場でもすごく俯瞰で見れていたり、的を射たことを言うようになっているので、ちょっとびっくりしている」とのこと。ものすごい伸び率を見せている彼女には、「日本のアイドル界のリーダーになってほしいなぁ」と、思っているそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.102(6月12日発売/太田出版)
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