スネオヘアー「レコード契約終了時に音楽業界引退も考えた」

スポンサーリンク

スネオヘアーにとって1年8ヶ月ぶりであり、スターチャイルド移籍後初となるシングル『slow dance』が10月24日に発売される。これぞスネオヘアーというべき、疾走感のあるギター・ロックを聴かせてくれる表題曲は、アニメ『好きっていいなよ。』の主題歌。その作曲に関して、原作者やアニメスタッフからは何か注文があったのだろうか? スネオヘアーは、10月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.104でこう語っている。

「原作に目を通してその雰囲気を掴むことはしましたが、アニメスタッフからはあんまり注文はなかったですね。ほかのタイアップソングもそうですが、ありがたいことに”いつもやられている通りでお願いします”って言われることが多いんですよ。でも、『slow dance』のように、主題歌という役割を感じて曲作りをするのは好きです」

どこか達観しているかのように、淡々とした口調で話すスネオヘアー。その姿には、長年、音楽と対峙してきた”職人”としての矜持が垣間見えたが、そんな彼も2009年にレコード会社との契約が終了した時には、音楽業界から身を引くことも頭をよぎったという。

「2009年は、『アブラクサスの祭』(スネオヘアー主演の映画)の撮影で忙しかった上に、それと前後してレコード会社との契約も終了してしまって。別にそれはがっくり来たわけではないんですが、ただ流れのままに音楽を続けるのは嫌で、いっそ喫茶店でもやろうかと(笑)。でも、そういった混沌とした時期に原点に立ち返ってみて、やっぱり自分には音楽しかないなと改めて思いました」

そんな彼は、スターチャイルドと契約以降、劇伴を担当した映画『ハイザイ~神様の言うとおり~』に俳優として参加したり、2011年に結婚した妻・ともさかりえとバラエティ番組に出演したりと、音楽以外の場でも積極的に活動を展開。音楽に関しては、「とにかく今は、年数が経っても風化しないような、シンプルでスタンダードなロックをやりたいですね」と語っている。

◆『クイック・ジャパン』vol.104(10月12日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.104

【関連記事】
ゆずデビュー15周年記念展開催 路上ライブの風景を会場で再現
ヒャダインこと前山田健一「ニコ動ではみんな、だいだい2分で飽きるなって思った」
“ミニスカートで叩く美人ドラマー”シシド・カフカ 幼少期のトラウマとは?
人気急上昇中の8人組バンド「片想い」 コンセプトは『魁!!男塾』

※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。