ストリートにたむろしているような若者のような風体と言語感覚で人気のお笑いグループ「トータルテンボス」は、いま「1週間に4日ぐらいは地方に行ってますねえ」というロケまみれの状態。ローカル&深夜を中心に現在レギュラー4本を抱える彼らだが、「対象物を丁寧にレポートする」というロケの教科書からはかけ離れたスタイルについて、どう考えているだろうか? トータルテンボスの2人は、現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.103でこう語っている。
大村 「タカトシさんはこないだ白目剥いてましたね! 一緒に行った北海道のロケで、僕らが地元で支持されてる○○○○さんの悪口言ったので(笑)。染み込んでるんですよ、無茶や毒や失礼が。ただのバカなんで、こういうノリしかできないんです」
藤田 「僕らを起用してくれるということは、笑いを求めてるということだから、かましはしますね。芸人なんだから丁寧にやってもしゃーないでしょ? 大体、ふざけたくてこの世界入ってきてますからね」
おちゃらけた姿勢を貫けば”お利口”を求められるゴールデンタイムの番組からは遠ざかるが、「今は『面白いな、あいつら』を広めてる段階。ステップアップして高い位置にいって、そこで自由にやればいい話で」と冷静に分析する大村。その裏には、漫才師としてのこんな自信もあるようだ。
大村 「最悪テレビで使われなくなっても、劇場で漫才できるからいいや、って考えてるところがあるかもしれない。だからロケで人よりも踏み出しちゃうんですよ」
彼らは、番組の流れに関係なく大村が藤田を田んぼに突き落としたり、寝起きドッキリで用済みティッシュを大村の顔にこすりつけたりしたこともあるそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.103(8月13日発売/太田出版)
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