1月19日(土)より、東京・上野の東京都美術館にて、まもなく没後400年を迎えるスペイン絵画界の巨匠・エル・グレコの回顧展『エル・グレコ展』が開催される。
エル・グレコ(1541~1614)は、ベラスケス、ゴヤとともにスペイン3大画家に数えられる16~17世紀の画家。35歳頃から晩年までの半生をスペイン・トレドで過ごした彼だったが、「エル・グレコ」とは「ギリシャ人」という意味のあだ名で、本名はドメニコス・テオトコプーロスというギリシャ生まれの人物だった。ギリシャ・クレタ島に生まれ、イタリアでの修行を経てスペイン・トレドにたどり着いたエル・グレコは、細長く引き伸ばされた人体を特徴とする宗教的主題をテーマとした作品を数多く制作。後年の印象派の画家やピカソなどに多大な影響を与えた。
同展には、プラド美術館、ボストン美術館など、世界中の名美術館やトレドの教会群から作品が集結。高さ3 メートルを超える最高傑作の一つ『無原罪のお宿り』が初来日するほか、肖像画の傑作『修道士オルテンシオ・フェリス・パラビシーノの肖像』、聖人像の傑作『悔悛するマグダラのマリア』など、50点以上の油彩画とテンペラ画が出品されている。
『エル・グレコ展』は、2013年1月19日(土)~4月7日(日)まで、東京都美術館 企画展示室(東京都台東区上野公園8-36)にて開催。開室時間は9:30~17:30(金曜は~20:00)、閉室日は月曜(2月11日は開室、12日は閉室)。料金は当日一般1600円。
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