書道を芸術の域にまで高めた書聖・王羲之展 新資料も登場

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1月22日(火)より、東京・上野の東京国立博物館にて、中国の書家・王羲之(おうぎし)の展覧会『書聖 王羲之』が開催される。

王羲之は4世紀、中国・東晋で活躍した書家。名門貴族の家系に生まれた王羲之は、幼少期より書を得意とし、政治家として活躍後に書の世界に進んだ。王羲之は当時最新の書風を学び、現代の書道に繋がる書法を創出。書道を芸術の域にまで高めた彼は「書聖」と崇められている。

王羲之の書は歴代の皇帝に愛され収集の対象となったが、真跡(本人が実際に書いたもの)はすべて失われている。同展は、40年ぶりに発見された、王羲之の字姿を伝える唐時代の模本をはじめ、東京国立博物館、宮内庁三の丸尚蔵館、プリンストン大学美術館、台東区立書道博物館などが所蔵する作品を160点以上展示。日本の書道にも大いに影響を与えた王羲之の筆遣いに触れられる展覧会となっている。

『書聖 王羲之』は、2013年1月22日(火)~3月3日(日)まで、東京国立博物館 平成館(台東区上野公園13-9)にて開催。開館時間は9:30~17:00(3月1日は~20:00)、休館日は月曜(2月11日は開館、翌12日は休館)。観覧料は当日一般1500円。

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書聖 王羲之

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。