紅白への出場を果たし、いよいよ全国区のバンドとなったゴールデンボンバーを08年から支えているのが、チーフマネージャーの所恵実さん。バンドの人気の規模が次第に拡大する中で、メンバーのモチベーションはどのように変わってきているのだろうか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.105で、彼女はこう語っている。
「何も変わっていないと思います。昔から、明日ダメになるかもしれないとか、来年になったら消えてるかもしれないみたいな意識は、たぶんメンバー全員が持ってるんじゃないですか。もともとネガティブだからかもしれないけど、ほめられればほめられるほど不安になる。私も例えばCDのチャートが出たら、鬼龍院(翔)に『おめでとう』と言います。そこで普通だったら『ありがとう』って言うじゃないですか。でも鬼龍院からは『おめでとうございます』って返ってくるんです」
「私と彼らは根本的に正確が違うから、気持ちはわからないです(笑)」という所さん。ただ、そんな鬼龍院にも“欲”はあるらしく、彼女はこんなエピソードを教えてくれた。
「個人的な考えで言えば、CDをリリースしても別に1位じゃなくてもいいと思う。だって次に2位になった時に『落ちた』と思われるじゃないですか。だけど鬼龍院本人が『やっぱ1位を取りたい』みたいなことを言ってたので、今は取らせてあげたいなって思ってますね」
そしてゴールデンボンバーには、「いつまでもド新人って思われるような、フレッシュな感じのするバンドでいてくれたらいいなって思っています」と語る所さん。彼らを見続けてきた所さんは、「今はいろんな人に支持されるようになりましたけど、でもどっか一過性のものと思われてんだろうなって思う」と言いつつも、「曲とパフォーマンスとアーティストの魅力でついてきてくれる人がたくさんいてくれたらいいなと思います」と述べている。
◆『クイック・ジャパン』vol.105(12月12日発売/太田出版)
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