4月5日から22日まで、渋谷のパルコミュージアムで、ラーメンズの片桐仁の個展『片桐仁 感涙の大秘宝展~粘土と締切と14年~』が開催された。同展は、片桐が14年間の雑誌連載で作り続けた粘土作品をほぼすべて展示した集大成的な展覧会。4月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.107で片桐は、締め切りに追われた制作風景をこう振り返っている。
「漫画誌の頃、暇だったんで新しい技法に挑戦したら、締め切りの2日前に完全に失敗して、『間に合わないよぉ~』って泣きました……。逆に死ぬ思いで間に合わせたら、『今週はスクープがたくさんとれたので次号に回します』と言われたり。芝居に入っている期間、楽屋や稽古場の片隅で作ったことも何回もあります。共演者の人も作るかな? と思って材料を用意したらけっこう楽しんでくれて。ただ、ある女優さんに作品を捨てて帰られたときはショックでしたね……」
『FRIDAY』に連載が移ってからは、同じ芝居に出演中の共演者がタイミング悪くスクープされて、「……片桐、売ったな?」という妙な空気が流れたこともあったとか。「良く言えば人生を楽しくする、悪く言えば物を使いにくくする」という企画は、もともと相方(ラーメンズ・小林賢太郎)が考えたそうだが、小林に「今度個展やるんだ!」と前のめりで報告したところ、かなり冷静に「うん」と返され、片桐は思わず、
「去年も規模の小さい個展をやってるんで、『そうだよな、そんなに驚いてくれないよなぁ』って……」
と、ションボリ。そんな片桐は4月21日(日)から5月16日(木)まで、渋谷パルコ劇場の舞台『レミング 世界の涯まで連れてって』に出演中だ。
◆『クイック・ジャパン』vol.107(2013年4月12日発売/太田出版)
【関連リンク】
・『クイック・ジャパン』vol.107
・レミングー世界の涯まで連れてってー
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