隠岐諸島の中ノ島 島留学アピールで島内の高校がクラス増の快挙

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6月15日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして“離島”をピックアップ。「島が大好き!」と題し、伊豆大島や隠岐諸島、瀬戸内海、五島列島など合計9つの離島を訪れ、その島の自然、生活、文化、食べ物を紹介している。今回取り上げるのは、日本海に浮かぶ隠岐諸島の中ノ島。歴史の香り溢れるこの島は、歴女を魅了する神話の島として知られています。

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ゲゲゲの鬼太郎キャラがやたらと目立つ米子空港からタクシーに乗って30分で七類港に到着。黒光りする瓦屋根が印象的な港から隠岐に向かう「フェリーくにが」は9時半(夏期)に出航します。冬は海が時化て欠航することも多いそうですが、初夏の船旅は快適そのもの。約3時間の船旅を経て、2階建ての船着き場が見えてきました。

よく観光地に行くと「歓迎○○」といった看板を見かけますが、この島にはそんなモノはありません。なにしろ、この島のキャッチフレーズは「ないものはない」。コンビニもない、スーパーもないこの島には信号機も1つだけで、小学生に信号の使い方を教えるために、福井小学校の前に設置されています。

港に着いたら腹ごしらえ。港にある船渡来流亭で、地元でシマメと呼ばれるスルメイカをふんだんに使った漬け丼をいただきます。パスタからフライまで店のメニューは強烈なイカ押しなのですが、食べて納得。しかも漬け丼の米も美味い! 意外ですが、海士町は離島なのに湧水があるため水田が広がる島で、米はすべて島で採れたコシヒカリなのです。

中ノ島は、島外からのUターン、Iターンを受け入れる町おこしで知られています。離島の高校といえば過疎化が進んで統廃合の危機にさらされているわけですが、この島にある島前高校は「島留学」をアピールして受験者を増やすことに成功。なんと、離島の高校なのに、クラス数が増えるという快挙を成し遂げました。

◆ケトル VOL.13(2013年6月15日発売)

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ケトル VOL.13

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。