ドラマ「あまちゃん」ブームを受けて、再び脚光を浴びてきた「ご当地アイドル」。地域活性化のために結成されるというだけあって、観光地では特に多くのアイドルが活躍しているようだ。というわけで今回は日本の観光地のひとつ、温泉地のご当地アイドルをフィーチャーしてみた。
まず関東の近場の温泉としてメジャーなのが、草津や伊香保など、群馬県の温泉。その群馬の温泉をPRすべく結成されたのが、「Spangirl(スパンガール)」。ユニット名は「温泉=SPA」「スパンコール=きらきら輝く」「GIRL=田舎美少女軍団」からきているとのことで、キャッチフレーズは、「群馬県のいいとこおしえちゃう!」。AKBを彷彿させる制服風の衣装で歌う、正統派のご当地アイドルだ。かつて全国知名度ランキング最下位となって話題を呼んだ群馬県だが、彼女たちの活躍如何では認知度アップもありえるかもしれない。
そして正統派どころか、メジャーアイドル並みのクオリティを誇るのが、道後温泉のある愛媛県で活躍中の「ひめキュンフルーツ缶」。松山キティホールを拠点とした月1~3回の定期公演の他、市内の商店街でのイベントに出演している。そして彼女たち、公式サイトを見てもらえばわかるように、かなりの美少女揃い。CDアルバムやDVDなども発売しており、PVもドラマ仕立てでかなり本格的だ。愛媛県の本気度がうかがい知れる、ゆるさゼロのご当地アイドルだ。
また、最近ではご当地アイドルのスタイルにも徐々に変化があらわれている。志摩・奥志摩温泉などで有名な三重県で活動している「JuRias(ジュリアス)」は、男女混合のダンスユニット。ボーカル1人とダンサー6人で構成されており、ダンサーのうち2人が男の子。従来の可愛らしさを前面に押し出したアイドルとは違い、ダンスにも力を入れているあたりは、さしずめご当地版AAAといったところだろうか。ちなみに一見ご当地とは無関係に思えるユニット名「JuRias」は、三重県の名産品である真珠の“ジュ”とリアス式海岸の“リアス”から命名したもの。音のかっこよさだけでなく、しっかりご当地愛にあふれている。
さらに、ご当地アイドルとして活躍するのはなにも女の子ばかりではない。嬉野温泉のある佐賀県には、男性アイドルユニット「湯けむり忍者隊 -葉隠一族-」がいる。「忍者アカデミー 肥前夢街道学園」の学生という設定で、現在1年生3人、2年生7人と忍術の講師陣として活動中だ。このユニットで特徴的なのが、通常のホールなどで行われるイベントに加えて、「お泊りイベント」なるものが開催されるということ。嬉野温泉の宿に一泊するプランで、参加者は温泉を堪能するとともに、葉隠メンバーとの触れ合いも楽しむことができる。メンバーが部屋を訪問したり、翌朝には推しメンからのモーニングコールも入るというサービスぶり。嬉野温泉に足を運ぶ女性ファンも増えそうだ。
と、ここまで様々な温泉地アイドルを紹介してきたが、このほかにも湯原温泉のある岡山県にはももクロ風?アイドル「SakuLove」、日本の一大温泉地・大分県には「SPATIO」など、ユニークなご当地アイドルは多数存在する。自分のお気に入りの温泉地のアイドルを発掘し、訪れる際には応援してみるのも楽しいかもしれない。
【関連リンク】
・ご当地アイドルのいる温泉地(ゆこゆこネット)
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