園子温監督の『愛のむきだし』で数々の賞を受賞し、その後『プライド』『悪人』『川の底からこんにちは』など、数々の話題作に出演している女優の満島ひかり。役柄によっては、口角泡を飛ばし、髪を振り乱し、目をむき出すことも厭わずに感情を爆発させて役柄に没頭する彼女の演技力は、若手女優の中でも非常に評価が高いが、彼女自身は“自分の演技”についてどのように感じているのだろう? 8月13日発売の雑誌『ケトル』vol.14で、満島はこう語っている。
「そんなつもりはないんです。エキセントリックな印象を持たれているのでしょうが。魅力的ではありたいけど、自分がよく見えることより、作品自体がよく見えることのほうがずっと大切だと思っています。でも、最近は、自分がどんな顔をして画面に映っているのかとか、もう少し考えなくちゃいけないのかなとも思っています」
現在放映中のドラマ『Woman』では、子供を2人抱えながらも、病気や貧困など困難に立ち向かうシングルマザーを堂々と演じている満島。彼女の発言からは、女優というよりも、「自分はスタッフの1人だ」という意識が透けて見えるが、役者としては、どんなことを心がけているのだろう?
「日頃から、どのくらい素直に生きられるか、どのくらい自然に立っていられるか、というのはよく考えます。たとえば、監督や演出家の方に指示されたことでも、『これはちょっと違うんじゃないかな』と感じたらストップしてみます」
その感覚を、「『このセリフで、本当にいいのかな?』と迷ったら、それを『言えない』という意思表示しか、私にはないから」を説明する満島。現場に一度入ったら、セリフはもちろんのこと、些細な小道具などについても、納得いくまで監督や演出家、脚本家、スタッフたちと話し合いをするそうで、彼女は自らの性格を、「私は結構、気は強いほうかもしれませんね。納得しないと動けないこともあるから、気になるとすぐに話しをしにいくので」と、自己分析している。
◆ケトル VOL.14(2013年8月13日発売)
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