芸人たちが体を張って人とつながることの大切さを再発見する『ガリゲル』(読売テレビ)が、スマホ向け放送のNOTTVと繋がり、ライセンスがMCを務める『ライセンスのガリガリゲル』(NOTTV)は誕生した。『ガリガリゲル』のメイン企画は、アニメ番組の名シーンに芸人たちが自由にアフレコする「アニメ大喜利」。ライセンスの2人は、現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.108で、この企画の難しさについて、このように語っている。
藤原 「もはやレベルが上がり過ぎて、(お題のシーンが)名シーンでもなんでもなくなってきてるんですよ。この間なんか、ただ大阪城から町への風景が流れて、最後にちょろっと会話がある場面だった(笑)」
井本 「アフレコ合わへんかったら、なんぼオモロイ答えでもスベリますから。ネタ、アフレコ、声の大きさ、声色……技術介入の数がハンパない。キンコン西野(『ガリゲル』MC)にはぜひプレイヤーとして参加して欲しい。あの修羅場を経験したらきっと前室でヘラヘラ出来んようになるから!!」
コンビ結成17年、東京進出12年にして、意外にもレギュラー番組の司会は今回が初だというライセンス。お笑いブームから一定の距離を取っているように見える彼らだが、自分たちの立ち位置をどう考えているのだろう?
藤原 「『レッドカーペット』なんかで周りの芸人がドカーンと売れていったりするのを、なんか隣の県で起きていることみたいな感じで見てましたね」
井本 「あんまり興味がないんでしょう。そういうこと得意じゃないっていうのもある。バーっと売れるのに越したことはないんですけど、僕はずっとそれが怖かったんで。お祭りみたいになるのが」
2001年に東京に進出して、『ガキ使』の前説をするようになり、今ではダウンタウンと深い関係を持つライセンス。「初めておふたりにお会いした時の年齢が、今の僕らと同じ。当時のダウンタウンさんと比べたら、自分らウンコ以下ですよ」(井本)と謙遜する彼らだが、『ガリガリゲル』に関しては、
「既存の放送局ほど規制が厳しくないんで、その分芸人さんも自由にのびのびやってます」(井本)
「全員が全員違う考え方で1つの映像に取り組む、バリエーションを見てもらえたら」(藤原)
と、意欲的。9月には、「アニメ大喜利」の集大成としてチャンピオン大会の開催も決定している。
◆『クイック・ジャパン』vol.108(2013年6月12日発売/太田出版)
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・『クイック・ジャパン』vol.108
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