前田敦子 芝居の現場には演技プランゼロで臨む?

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AKB48在籍時は不動のセンターとして、グループを牽引した前田敦子は、グループ卒業後、活動の軸足を女優に定めている。11月23日に公開となる『もらとりあむタマ子』では、『苦役列車』(2012年7月公開)以来となる山下敦弘監督作品に出演する彼女。その現場は、どのような雰囲気だったのだろう? 10月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.110で、前田はこのように語っている。

「めちゃくちゃ楽しかったです。もともと山下監督の作品がすごく好きなんですよ。好きな監督さんや作品はもちろん沢山ありますけど、私が一番『タイプ』な作品は、山下監督の作品なんです。現場では、山下監督に甘えてましたね。作品を見た時のイメージと、そのままの方なんですよ。すごく居心地が良くて、楽しくて」

作中で演じる“タマ子”は、前田曰く「普段の私のことを知っている人が『タマ子』を見ると、『そのまんまじゃん』って言うんです」というほど、自分に近い役なのだとか。そんな“タマ子”を演じることを、「ラクだけど、やっぱり大変でした」と語る彼女だが、現場にはどんな姿勢で臨んでいたのだろう?

「私、お芝居で『役を作る』とか、分からないんですよ。だから何も考えないでいつも現場に行くんです。台本はちゃんと覚えますよ。セリフを覚えるっていう作業はしますけど、それ以上はできないんです。こうしよう、こうしなきゃとかは考えない。そのほうが、現場でも反応しやすいじゃないですか。困難なことしてるなって思いますね、自分でも。前もって考えて、自分はこうしたいってもっとアピールすれば、もっとやりやすいのかなって思います」

こうした状況を「始まってみなきゃ分からない」「ギリギリまで何も考えないようにしている」と説明する彼女。実際には、「そうすると『ボーっとしている』と言われます(笑)」と語る前田だが、あれこれ考えると失敗するのが彼女のパターンだそうで、「普段、お仕事のことを考えることはしないです。それが上手くいく秘訣です」と言い切っている。

◆『クイック・ジャパン』vol.110(2013年10月12日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.110

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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