アイドルグループ「さくら学院」から“部活動”として派生したBABYMETALは、アイドルとヘビーメタルという全く指向性の異なる2つのジャンルを結びつけた画期的なユニット。2013年にはサマソニやラウドパークといったロックフェスに出演し、硬派なロックファンにも強烈に存在感をアピールした彼女たちだが、活動開始を告げられた時には、どう思ったのだろう? 12月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.111で、彼女たちはこう語っている。
SU-METAL 「それまではアイドルの曲はダンスをしながら歌うっていう感覚で、それほど歌うことを意識していなかったのですが、BABYMETALでは今まで以上に歌うことを意識しなきゃって思いました。メンバーの中でも年上だから、みんなを引っ張っていかなきゃなっていう気持ちはすごく出てきましたね」
MOAMETAL 「MOAMETALは、正直けっこう悩みました。BABYMETALを続けて、さくら学院が疎かになっちゃったら迷惑をかけちゃうし。だけどBABYMETALの活動でたくさんのことを学んでこれたので、続けたいと思いました」
「もともとメタルっていうものを一切知らなかったのに、いきなりメタルを歌っている」と、正直に語るSU-METAL。そんな彼女たちがメタルを歌い、完全なアウェイともいえるロックフェスに出演したわけだが、どのライブが印象に残っているのだろう?
SU 「ちゃんとフェスに出たのは今年が初めてだったので、最初はすごいアウェイ感があって『頑張んなきゃ!』ってなってたんですけど、BABYMETALの振りって激しいから、無理に頑張ると大変なことになるんですよ(笑)。無理し過ぎなくてもお客さんはBABYMETALのことを面白いって思ってくれるし、そのままの自分を出せばいいんだっていうことを学びました」
YUI-METAL 「たしかサマソニだと思うんですけど、ライブが終わった後で衣装を着たまま水をかぶりましたね。『あー涼しい!』って」
以前は3曲続けて披露すると息切れが酷かったものの、今では5曲続けてやれるようになり、セットリストを見ながら「ここは楽しもう」と考える余裕も出てきたという彼女たち。サマソニではメタリカのメンバーとも出会った彼女たちだが、SU-METALによれば「名前は知っていたのですが、実際にお会いしても普通のおじさんみたいに思えたんですよ(笑)」という状態だったそうで、彼女は「その後でライブを観させて頂いて、すごい人と会っていたんだなって驚きました」と“反省の弁”を述べている。
◆『クイック・ジャパン』vol.111(2013年12月12日発売/太田出版)
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