無性にゆでたまごが食べたくなったのに、冷蔵庫にたまごがない──そんな時にぴったりな、ふりかけると何でもゆでたまご味にしてしまう魔法の粉があるのをご存知でしょうか? たまご好きならもちろんチェック済みだと思いますが、その商品の名は、その名も『ゆでたまごの素』。正体が今ひとつ分からないこの粉は、舐めるとしょっぱいなかに確かにゆでたまごの味がするのですが、これはいったい何なのでしょう。そこで、製造元の株式会社楽喜さんに、この商品を開発したきっかけを聞いてみました。
「企画会議の際、商品開発のためにいくつか塩を取り寄せたんです。その中にパキスタン製の塩がありまして、これが食べるとゆでたまごの味にそっくり。硫黄の成分がたまごと一緒だったんです。それで会議が盛り上がってしまって、なかば悪ふざけで商品として出しちゃえ! ってことになったんですよ」
「売れるとは思っていなかったんですよ」と語るこの『ゆでたまごの素』は、8000個も売れて、通販のランキングで1位になったこともあったのだとか。腐らないので持ち運びに便利で、女性ユーザーに好評だというこの商品ですが、どういう食べ方がオススメなのでしょう?
「ご飯に醤油とゆでたまごの素をかけて食べてみてください。するとたまごかけご飯の味になります。また、パンにマヨネーズとゆでたまごの素をかけるとたまごサンドにも。あと、チャーハンにゆでたまごの素を入れるだけでたまごチャーハンになります」
このように無敵の守備範囲の広さを誇るゆでたまごの素ですが、「でも一番の食べ方は、やっぱりどうしてもゆでたまごを食べたくなった時に、この塩をなめてほしいってことですかね(笑)」とのこと。ポイントは、「すべてにおいて、目をつぶって食べること」だそうです。
◆ケトル VOL.15(2013年10月15日発売)
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