アイドルグループ「さくら学院」を2012年に卒業した武藤彩未がソロ活動をスタートさせ、昨年10月から12月にかけてライブハウスツアーを行った。これまでグループとして活動してきた彼女だが、ソロ活動は何が違うのだろう? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.111で、彼女はこう語っている。
「やっぱり人一倍、努力が必要だと思うし、大変だとも思うんですけど、達成感というか、そういうものはグループでは味わえないものがあるので、今、とっても楽しいんですよ、私」
「うまくいった時の気分は、やっぱりひとりでしか味わえないものだし、もう、それを毎回味わってますよ~(笑)。ただ、メンバーと助けあっていくことはもうできないので、そのあたりはすべて覚悟した上でがんばっています」
ライブハウスツアーでは、200~300人の小さなライブハウスを回った武藤。ライブでは松田聖子や中森明菜、小泉今日子、工藤静香といった80年代アイドルのカバーを披露した彼女だが、まだ17歳の彼女は、観客との距離感が近いライブハウスで何を学んでいるのだろう?
「あの距離感だと、やっぱり、お客さんの表情がひとりひとり見えるんですよね。その表情によって、私も気持ちの入り方が変わってくるんです。たとえば『セシル』(浅香唯)を歌っている時に、泣いてくださっている方がいて、それを見て、もっともっと伝えたい! って想いが沸いてくるんです。これはあの距離感だからこそだと思うし、今回のライブハウスツアーはとても勉強になっています」
ステージでは緊張した様子も見せず、実際、「落ち着いているとはよく言われます」という武藤。小学3年生で芸能界に入り、歌い始めてから5年近く経つ彼女は、「トークもおばさんみたい」と言われるらしく、「いつか、さだまさしさんみたいになっているかもしれませんよ。5曲しか歌ってないのに、トークで3時間とか(笑)」と、語っている。
◆『クイック・ジャパン』vol.111(2013年12月12日発売/太田出版)
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