日本医学の発展を探る『医は仁術』展 杉田玄白直筆文書やエレキテル登場

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3月15日(土)より、東京・上野の国立科学博物館にて、日本における医学の発展をたどる特別展『医は仁術』が開催される。

「仁」は、儒教で重視された「他人を想う心」を表し、古来より「和」を大切にしてきた日本で、誰もが持つべき思想として受け入れられた。この展覧会は、中国から来た漢方や、西洋から来た蘭方が独自に発展し、「医は仁術」が実践された日本医学の歴史をたどるもの。世界でも最先端を行く日本の医学・医療の進歩・発展の歴史を知ることができる展覧会となっている。

会場には、「解体新書」を書いた杉田玄白が、蘭学発展の功績を認められ、将軍への謁見が叶った喜びを綴った漢詩や、日本で初めて許可を得て人体解剖を行った山脇東洋による人体解剖記録図、平賀源内が製作したことで知られる「エレキテル」、解体新書の影響を受けて作られた「五臓六腑人形」など、貴重な品々が登場。さらに3Dプリンターによる臓器モデルや、CTデータを利用した人体のプロジェクションマッピングなど、最先端医療技術も紹介される。

特別展『医は仁術』は、2014年3月15日(土)~6月15日(日)まで、国立科学博物館(台東区上野公園7-20)にて開催。開館時間は9:00~17:00。休館日は月曜日、5月7日(3月24日、3月31日、4月28日、5月5日は開館)。入場料は当日一般1500円。

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特別展「医は仁術」-国立科学博物館

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。